記事分類:雑記

2013年4月5日

佐賀一郎

城ヶ島で一日釣りをしたが、夕方にカモメが付け餌に食いついてまさかの空中戦とあいなり、ハリスが飛んだところで納竿した時の記録。

*

*

城ヶ島で釣り。何年越しの、いや何回目のリベンジか。朝から夕方まで粘ったが一尾も釣れず。愚痴話の最中、ふと感じた竿先の手応えに、思わずの強合わせ。待ってましたと振り向きざま、見るとウキが空中に浮かんでいた。その先にまさかのカモメ。カモメ─ウキ─竿先。竿先─ウキ─カモメ。立てた竿のやり場に困り、リールを巻く気にもなれず。せめてウキは回収したい。何度か竿をしゃくってみるが、暖簾に腕押し。空中戦のつかみどころのなさ。いたずらに羽ばたくカモメ。そのたびに鳴き声をあげるカモメ。旋回しながら、うらめしそうにこちらを見るカモメ。そう、あなたはカモメ。ごめん。数十秒ほどの引っ張りあいの果て、ハリスが飛んだところで納竿。納得の一日丸ボウズ。